エシカルファッションとは?途上国の実情と現実との違い!?
エシカルファッションとは何?
一つのファッションとして確立してきていますが
何がほかのものと違うのかご存知ですか?
ここでは、エシカルファッションの定義から
発展途上国の実情までまとめておきます。
エシカルファッションとは?
エシカルファッションには3つの基本原則があります。
- 貧困や搾取などを行わないという社会性を持つこと
- 環境への負荷を最小限にとどめること
- 持続した取引が継続できること
その他に約10種類の基準が存在します。
- ファストファッションではないこと
- 生産者に適切な賃金が支払われること
- 農薬・殺虫剤などが使用されていないこと
- 環境負荷の少ない材料を用いていること
- 水を効率よく使っていること
- クリーンなエネルギーの使用や廃棄物量を減らすこと
- エシカルファッションを推進できること
- 人材育成 動物の皮の使い方の制限
上記のものが定義になっているようです。
しかし、認証機関がないので各会社が独自に
エシカルファッションと付けられるようになっているようです。
途上国での現実
ファーストファッションについて
途上国で最も現地の生産に寄与しているのは
ファストファッションです。
売上高、生産量ともに、その国の、町の経済が
製品を作り上げるために成り立っているのです。
そのファストファッションの地域経済への
貢献を無視することはできないでしょうね。
つまり、売上高が大きい依頼はどこの工場も
受けたい依頼であるため、途上国で
製造するのにあえて認証や定義で区別する意味はなく
先進国と途上国との間のビジネスがあるということだけです。
生産者に適切な賃金が払われること
生産者に適切な料金が交渉によって払われます。
その交渉で経営者は、バイヤーに対してできるだけ
高値で買い取るように要求し、あらゆる手段を使って
自分の納得いく金額で同意するように求めてきます。
でたらめをいうこともあるし、嘘をつくこともあります。
そこまでして利益を上げる経営者です。
雇っている人に対し、適切な料金は支払いますが、
それ以上の賃金を生産に携わっている人に
払われることはないでしょう。
その企業の基準に基づいて支払われるだけです。
それは、どの工場で作って服でも、どの農園で
作られた素材であっても、
末端の作業員の収入に違いが出てくるとは考えられません。
農薬や殺虫剤について
発展途上国では先進国から化学肥料や農薬、
除草剤の売り上げを上げるために、
必要な知識を導入することがないまま、
化学肥料、農薬、除草剤が導入されてきたのです。
それ以前は全く使っていなかっていなかったものが
農薬付けにされてしまいました。
農薬を使うことにより、一時的に生産量が向上するとともに
農薬なしでは農作物の生産が維持できなくなり、
さらに強い農薬を使うようになっていきました。
それとともに、作業員の健康被害が目立つようになったのです。
十分な知識もなく防護もしない状態で農薬や化学薬品を
素手で利用したためです。
そういった経緯があって、農薬を使わないものを
エシカルファッションで推奨しようとしていますが、
農薬を使っていたところから再度無農薬の農法に
変えるには、十分なノウハウがなければ移行できません。
さらに、移行期間には生産量が落ちてしまうにもかかわらず
値段は、農薬使用したものと同じ値段なのです。
そうした面で農薬使用を避けられない現状が続きます。
気候の問題、土壌の問題、資金面で
すべての農場が無農薬に変更することは実現できません。
私たち企業や消費者が特にこだわって
無農薬のものを使っていくことが生産者の意識を変えるために必要なのです。
無農薬の農場にすることが土壌や人への負荷が少なくでき、
そして、クリーンなエネルギーを使って製品を作ることが
CO2排出の点で、土壌汚染や水質汚染を引き
起こさないという点で環境にやさしいのです。
動物の使い方
これに関しても、全く使ってはいけないとか
老衰死したものは良いとかいう意見があるようですが、
何とも難しい判断ですね。
私たちは、牛、豚、鳥など家畜の肉を食べますが
それらは適齢期に殺されて、食肉加工されたものなのです。
そうしたものの革製品は普通に使われます。
エシカルファッションのまとめ
エシカルファッションの判断基準のいくつかを見てきましたが
フェアトレードと同じで、他のものと区別するために
ビジネスの一つの手段であるのです。
どういった形でさえ、こだわりを持って作り上げたもの
を消費者に提供して、自分のビジネスモデルの共感して
買ってもらうために手段としてエシカルファッションという
言葉が生まれているだけで流行の一つという位置づけですね。
内容的には、ファストファッションでも同じ製品はあるし
特徴がエシカルファッションというのがなければ
ごくありふれた服になってしまう可能性があるのです。
タグ:オーガニック, オーガニックコットン, 認証・証明書