フェアトレードとは?先進国での定義と途上国での実情との違い!?

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フェアトレードとはなんだろうか。

近年になって出てきた言葉で
このマークがついていると

ちょっとメリットがありそう
ちょっといいものであるそう

と考える人もいるのかもしれません。

実際にどんなものなのか

正確に理解して置きたいものです。

それによって、自分で判断することが
できるようになるのです。

日本でのフェアトレードとは?

日本においてよくみられるのが

  • 公平な取引価格で取引したもの
  • 生産者の利益を考えて値段がつけられている
  • 持続して取引ができているもの
  • 児童労働をして作られていないもの

など様々な制約があってこのフェアトレードの
認証を付けてものを販売しています。

しかし、一つ一つは全く当たり前のことであって
私たち日本人が日本や諸外国と取引をする場合に、それらの
項目は守られているはずです。

しかし、これを発展途上国に当てはめてみると
微妙な違いが出てるのです。

現地での商品の値段決定について

発展途上国での企業経営者の学歴はほぼMBA卒の
人ばかりです。

多くの日本人よりも学歴はあり、
その上、交渉術の知識や実践スキルについては
日本人より優れています。

そのMBAホルダーの経営者が価格交渉をした際に適正な値段とは
どうなるのだろうか。

まず、この適正な価格といった点で行くと、
日本側から値段をコントロールすることは
非常に難しくなります。

なぜなら、現地企業の経営者は、スマートフォンなど
様々な機器を駆使して、世界中の価格を調べることができるのです。

その値段を把握して交渉に臨んでいるわけですから
値段を下げる必要もなく、交渉に来た日本企業に
対してより高い値段で交渉をしてくるのです。

現地経営者は、自分たちの都合の良い条件を
飲んでくれるバイヤーのみを求めているのです。

そして、交渉事に慣れていない日本人担当者では
適正な値段で取引できる見込みが低くなってしまいます。

しかし、実際には、現地での値段よりも
日本側の人件費や輸送費などの経費がたくさん必要なため、
商品の値段は、どんどん上がるのが実情でしょうね。

継続した取引について

まず、日本の常識が通用しません。
自分たちの依頼する内容を前もって
指定しておいても、そのまま作ってくれるとは限りません。

最初はOKが出ていたとしても、サンプルが出来上がってみたら
違うもので代用したとか、これがお前たちの依頼したものだとか

自分たちの都合の良いように解釈したり、もしくは、嘘をついて
ごまかして、それを通してきてお金だけをとろうとする
企業経営者はたくさんいます。

もちろん、訴訟のリスクはありますが、発展途上国では
制度はあっても裁判期間がとてつもなく長かったり、

経営者の誤魔化し方が巧妙であるため、埒があかなくなる
なんてのは当たり前に起こりえます。

発展途上国において継続して取引ができるほど、
スキルがある安定した商品を提供し続けられる企業というのは
極々まれなことです。

その点で、継続して取引ができることに関しても?ですね。
自分たちの商品クオリティーを上げるために

要求しないなら可能ですが、そんなものはいりません。

児童労働に関して

たとえばインドでは、私たちが暮らすカルナタカ州だけでも
毎年何十万人の子供が学校をあきらめて仕事をしているのです。

もちろん、家が貧しいため家の仕事を手伝わなくては
いけなくて学校にいけない子供たちもいます。

しかし、その他の理由として、学校の勉強に
ついていくことができずに、落第してしまうことも
原因の一つなのです。

インドは完全な学歴社会です。

幼稚園から、勉強は始まり、ずっと続きます。
毎日学校の宿題が出て、小さな子供は
親が見ていなければやりません。

また、幼稚園からチューターがついて
学校から帰ってから勉強するのです。

その学習時間が取れない子供たちが
試験で合格点がとれず進級できず

落第していくのです。

このような状況の中で、学校をドロップアウトした
子供の仕事する環境が提供されて労働していることも考えられます。

そのため、児童労働をしていないという確認が
とれるのかどうかでフェアトレードの判断基準に
しているのは、疑問が出てくるのです。

ビジネス面での実情

ビジネスでは、常に責任のある人がその商品の
価格の交渉を行い合意に基づき、その商品の
価格が決定されます。

経営者の学歴もMBAホルダーなので
通常の取引でも交渉のプロとの交渉になります。

情報は様々なところから取得できるので
交渉の経験、知識によって交渉が左右するのです。

そして、多くの工程を経る製品であるほど
フェアトレードという言葉だけが
独り歩きしていくのです。

つまり、ビジネスの場では、その交渉で
どういう結論になろうと、その結果は
フェアなのです。

交渉において妥協したら
フェアでないと感じてもフェアなのです。

ビジネスの点で考えると、
フェアトレードの意味合いは消費者を
紛らわすための一種の言葉の
使い方なのです。

フェアトレードの認証について

フェアトレードの認証は各国でそれぞれ認証機関があり
その基準に基づいて企業に対して認証が与えられますが

その認証に関しては認証された書類に基づきます。

その認証された商品は確かにその国における認証を
証明することができますが、それが各国共通ではありません。

そして、認証することによってその必要経費と、
認証によるブランドがロイヤリティーとして

商品に上乗せされるのです。

これは、認証有り無しで同じ商品でも
単純に認証を得るだけで値段が上がることです。

これっておかしな構造ですよね。

しかも、現地の状況を理解していくと、
フェアトレードが単なるビズネスで高付加価値が
あると思わせるだけのシステムで、

消費者に正確な情報を与えずに、良いものと
思わせることができるシステムだということが分かってきます。

だたし、多くのクオリティーの低い商品を提供する
業者がいる中で、認証の基準に見合う一定のクオリティを
提供できるという点では評価はできるシステムです。

しかし、商品の値段に見合う認証かどうかは全く別問題です。

まとめ

日本でフェアトレードとは、
強制労働なしで適正な価格で取引を行い、

児童労働をせずに、環境にやさしいやり方で
作られたものとして取引されているものです。

しかし、この定義は発展途上国でビジネスを
始めると全く違う認識が理解できます。

一つ言えることは、ビジネスでフェアトレード
で定義されていることは当たり前のことであって

途上国においては、その当たり前のことが通用しない
場ですが、取引が成立すれば形式上はフェアトレードになります。

現実に即して考えるとフェアトレードは価格が
高くするための一つのビジネスの方法なのでしょう。

特にフェアトレードの認証がなくとも取引しているなら
フェアトレードに徹することは普通なのです。

 

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